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kol blog

KOL STUDIOエンジニアのブログ

【機材レビュー】Kemper Profiling Amplifier【使い方解説】

Kemper Profiling Amplifier

僕が最も愛用している機材かもしれません。


Kemper Profiler HEAD / BLK【プロファイリングアンプ】

 

まず第一に、音が素晴らしいです。僕の所有しているモデルはヘッド型のパワーアンプなしverですが、ヘッドアンプのリターンに繋ぐだけで十分です。(もちろん選ぶモデルや相性もあるので一概にはいえませんが。)

 

レコーディングにも十分に通用するレベルだと思います。ライン録りで良いこと、録り直しの際にも再現性が高いことを考えれば、むしろレコーディングに向いた機材かもしれません。

しかしながらレビューを検索してみると、「試奏してみたが、いまいち」といった意見が。

 

おそらくキャビネットシミュレーターをいれたままキャビネットで鳴らしたのでしょう。そういった誤解を解くためにも、この機材の仕組みと使い方を簡単にまとめてみます。

 

Kemperのプロファイリングとは

Kemperは1つのファイル(リグと呼ぶ)の中にいくつかの情報を持っています。

 

・アンプ

・キャビネット+マイク

・(マイクプリアンプ)

 

基本的にはこれらがひとまとめになって1つのリグとなります。

このプロファイリングしたデータに、さらにKemper内部で細かい調整やエフェクトを加えることが可能です。

 

エディット方法 AMPLIFIER

まずはアンプのセクションから。AMPLIFERボタンを長押しすることでそのアンプの挙動の方向性を調整できます。

エディットモードに入るとこの4つのパラメーターが既に設定されていると思います。それがプロファイルされたアンプのキャラクターなので、基準に考えると失敗しにくいかと思います。

 

・Definition

Definitionは歪み方です。とても簡単に表現すると、左側に回すとビンテージ系、右に回すとモダン系になります。

 

・Power Sagging

Power Saggingは真空管のキャラクター。歪みやすさ、パワー感といった言葉になるでしょうか。このパラメーターが50パーセントを超えると現実の真空管を超えたものになるようです。

 

・Pick

Pickのパラメーターは、ピッキング時のアタック感を調整できます。深い歪みの低音リフなどの場合、このパラメーターを上げるととても気持ちよく弾けます。

 

Compressor

Compressorは、そのままコンプです。が、このセクションでのコンプは一般的なものとは違い、どちらかというとクリーンブースターに近い役割です。

主にクリーンの時の音に影響します。これは言葉で表すのが難しい。。

 

 

エディット方法 EQ 

そのまま、イコライザーです。

ポイントとしては、プロファイルした時点の音色がフラットとして登録されるので、例えば元のアンプのBassがフル10だったとしても、Kemperでさらに増やしたりすることができます。

 

EQはエディット画面に入らなくても常に表示されているので、ここでは割愛します。

 

 

エディット方法 CABINET

キャビネット+マイク(通していれば+マイクプリ)の特性をプロファイリングしてあるセクションです。

ここでキャビネットのみ入れ替えることも可能です。コンボアンプのキャビネットを変更したり、現実にはできないような組み合わせもあるので面白いです。

 

実際のキャビネットに繋いで音を出すときには、このセクションをオフにするのが基本です。

そうしないとギター→アンプ→キャビネット→マイク→キャビネット、という形になってしまいます。

 

また最近のアップデートで、ダイレクトプロファイリングというものができるようになりました。

これはキャビネットやマイクを通さず、ヘッドアンプのみをプロファイリングする機能で、ライブなど実際のキャビネットに繋ぐ場合は従来のリグよりも1段上のサウンドになります。

バンドマンにもおすすめする1番の理由です。

 

 

具体的にこのセクションのパラメーターをみていきます。

 

・High Shift

・Low Shift

このふたつを使って大まかなキャラクターを作ることができます。

 

・Character

キャラクターは、Kemperさんの表現を借りると存在感のつまみになるようです。

しかしどちらに回してもあまり良い効果が出ません(笑)

個人的にはほとんどいじらないところですね。

 

・Volume

ボリュームです。そのままです。

 

ここまでがプロファイリングした音色の基本的な部分になります。

 

 

エフェクト

上記で解説したセクションの前後に、エフェクトを挟むことができます。

前部分がSTOMPS、後部分がEFFECTS。

アンプの前にコンパクトエフェクターを刺すか、アンプのセンドリターンを使ってエフェクトをかけるか、といったイメージでいいかと思います。

 

このエフェクトの質が良いです。嬉しい誤算でした。

どうしても、というこだわりがなければ、ライブもこの1台で十二分にこなせます。

 

逆にどうしてもこのコンパクトを使わないと!というのであれば、それを含めてプロファイリングすることもできますし、Kemperのセンドリターンでかけるという方法もあります。

 

レコーディングで使う場合は、僕は基本的にオフにしています。DAWで編集したほうが良い結果になりやすいので。

 

 

まとめ

 恐ろしい機材です。金銭的に問題がないなら、全ギタリスト、ベーシストにおすすめできます。(ベーシストは必要ない場合もありそうですが)

ライブでもレコーディングでも家での練習にも使えるので、コストパフォーマンスは高いと言えるのではないでしょうか。

 

また、シミュレーターのように倍音が偽物っぽくないのもポイントです。シミュレーターで練習して妙な癖がついてしまった生徒さんもいたので、良い音で練習するというのは大切だと思います。(アンプがならせればベストなのですが。)

 

 パワーアンプが必要かどうかは、ライブなど外で使うことがあるか次第だと思いますが、個人的には必要ないかなと感じています。

JC120のリターンで十分な音が出ますし、持ち運ぶには軽量であることもメリットになるからです。